「KPS生産管理板の運用・評価に関する調査」

品質管理・生産性向上に役立っているか?
 
【役立っている理由】
細かな部分まで作業指示があるようなので、特に品質管理に役立っていると思われる。(岐阜)

作業が標準化され、品質確認項目をきちんと入れれば役立つ。(神戸)

決まった時間内で作業を行う意識につながる。(明石)

実績が出ている。(播磨)


【役立っていない理由】
●人が作るものだから、必ずミスが出る。管理板が大事なら、機械にやらせればいい。人がやる意味がありません。(岐阜)

●KPSを強力に推進していた場合、品質事案等が発生するとは思えない為。(岐阜)

●KPS改善においては、品質面は、置いてきぼりにされており、コンサルタントは、収益面で儲かる事を煽るばかり。管理板に従わせるやりかたは、若年層へのレベル向上には、害悪でしか無いと思う。(岐阜)

●時間遵守のため、日常点検の無視や品質記録の纏め書きが横行している。(名古屋第一)

●手順の確認としては役に立つが作業しながら分刻みでボタンを押す作業は無理がある。基本的にどの職場も移動があり、手袋等使用してこまめに押すことができない。(神戸)

●その作業にたいしての技術がなければ管理板を作成した所で理解できなければ向上はしないから。(神戸)

●毎日、作業時間の達成率を赤文字掲示される為、作業者の意識は、作業時間に全て奪われてしまう。(兵庫)

●客先からの苦情の多さで分かるはず。(兵庫)

●現状に即しておらず、品質、生産性共に劣化をもたらすだけ。(兵庫)

●過去に別の会社で品質管理システムの構築と運用に携わりましたが、適材適所に用いられず、全職場一律に運用した結果、生産性は下がり、品質事故も多発、システムの厳格さに耐えられなくなった熟練工の大量離職を招き、最終的には生産現場はベトナム人だけになりました。人件費を抑えたい企業側にとっては良いのでしょうが、品質は確実に低下します。(兵庫)

●多くの現場の中堅層が管理者側に行った為、若手の育成がままならない状態で作業にあたらせているので、品質は落ちてきている。上からは、現場で教育しなさいと指示を受けるが、管理者側への要望が日々増えていき手が回らない状態。(兵庫)

●いたずらに作業者の手間とストレスを増やしているだけに見える。(西神)

●時間に追われるので品質も落ちてしまう。生産性はタブレットを操作しながらなので、2~3倍使用していない時より時間がかかる。(西神)

●確認行為が無い為不具合が多発している。(西神)

●標準時間が更新されないような働き方になり、意欲向上を阻害している。(西神)

●職場長が全く加工を理解してない。(西神戸)

●見直しを行わないから。(播磨)

●いそがないと時間が守れないから仕事が適当になるし、そもそもが間に合わないように作ってあるので手抜き工事になるようになっている。(坂出)

●早くするだけで手直しだらけ。(坂出)


【役立っているかわからない理由】
生産管理板は品質管理の手法とし岐阜で成功して全社に展開している理解です。しかし、今は品質から時間を細分化して「生産性」に力を入れている感じがします。「生産管理板」を導入して、品質が悪くなった、時間が必要以上にかかった事例は知りません。逆に、トラブルが発生したら「指示が中途半端だから」として「より具体的に、詳細に」指示書を作る流れです。ある面では、現場任せを改めるという点では良いのですが。(神戸)
 

(個人の特定や個人攻撃のおそれのある文章などは、編集・添削しています。ご了承ください。)

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