−川崎造船 坂出工場で高所作業車もろ共転落

 川崎重工関連会社の川崎造船坂出工場で11月16日(木)8時15分頃、外業課 船殻二係 鉄工職場の社員61才男性が、船倉内で作業中高所作業車もろとも約17mの所から転落し、意識不明の重大事故が発生しました。

(事故概要)
 事故は、船倉の中にH鋼で架台を組み、その上部にH鋼を2本通してタイヤ走行式高所作業車の走行路を確保すると共に、H鋼のツバを利用して高所作業車のタイヤが横ずれしないようにされた状態で発生しました。この高所作業車で作業準備中に車輪受用レール(傾斜床部に設置されたH鋼2本)の船尾側逸走防止用ストッパーを乗り越え、傾斜床部に転落し、高所作業車が転倒したので運転席(籠)もろともボトム上に墜落し受傷したとの事です。

 転落原因は現在調査中ですが、会社が言っている内容は「前後に設けられたストッパを乗り越えているため操作ミス」と言っているようです。しかし、シニア社員の61才の男性は熟練者で、単純な「操作ミス」ではかたづけられない問題があるようです。
 事故後男性は、脳内出血、頭部骨折、肺挫傷、他の意識不明の重体で、集中治療を受けており予断を許さない状態でした。

(職場の声)
 職場では、「今年に入って30件目だが、いつか大きな事故が起きると思っていたけど、とうとう起きてしまった」、「いつも危ない作業だと思っていたけど、とうとう起きてしまった」、「こんなに忙しい状態が続いていて、何かが起きると思っていた」という声が聞こえています。

(06.12.03)