“神戸憲法集会”に参加しました

読者の方から「“神戸憲法集会”に参加しました」という投稿がありましたので紹介します。


 今年も5月3日神戸憲法集会が開かれました。
 戦後日本の岐路−安倍改憲内閣を斬ると題して、関西大学教授木下智史さん(憲法学)「新しい局面を迎えた改憲問題」、神戸大学名誉教授二宮厚美さん(経済学)「21世紀第三のステージに突入した日本の政治経済」、の2部構成の講演会でした。
 最初は木下さんの講演。
 憲法学者らしい切り口で安倍改憲内閣を批判されていました。
 印象に残ったのは、安倍自民党がめざす改憲は、明治憲法よりさかのぼり聖徳太子が制定した、17条の憲法に戻そうとしている。
 まさに皇国史観に凝り固まっていると述べられたことです。
 又、自民党・改憲草案のめざす日本の姿は、「戦争のできる国」だけではなく「自由のない国」にすることです。
 そのため に96条を変え、改憲へのハードルを低くして憲法改悪に突き進もうとしています。
 決して許してはなりません。

 次は二宮さんの講演
 はじめに、橋下一派の進出を許さなかった宝塚、伊丹市長選結果の成果について喜び評価していました。二宮さんは橋下ほど煮ても焼いても食えない男はいない、極右のなかの極右と言い募り、忌み嫌います。
 最近の慰安婦発言他をみても全く同感です。
 返す刀で、二宮厚美さんは経済学者の立場でアベノミクスの「3本の矢」について、こう切り捨てました。
 ・「的に届かぬ矢」としての金融緩和策: 内需活性化に結びつかない
 ・「的に刺さらぬ矢」としての財政出動:公共事業では、消費デフレは解決できない
 ・「的を外れた矢」としての成長戦略:大企業の競争力強化を中心とした成長戦略では内需不振を打開できない
 つけは全て大多数の国民に回されます。
 アベノミクスのほころびはすでに見えはじめています。
   
 マスコミの意図的なたれ流し報道に惑わされず、現状を大局的にみることの必要性を痛感した半日でした。

Y.H記


(13.05.29)