播磨工場の風景

播磨工場は、西に加古川の神鋼、東に南二見の三菱、海を眺めれば淡路島が見渡せる加古郡播磨町の人工島にあります。

作られている製品は、橋梁関連・プラント関連・トンネル掘削機関連・ボイラ機器関連・宇宙機器関連・LNGタンク関連など多岐にわたっており、この工場は、世界最大級の竪型旋盤・クレーン設備・開閉天井設備などを備えた世界有数の工場に数えられています。

働いている人たちは、千葉工場・野田工場から集まって来た人たちや、中には海外からの人たちも見うけられ、昼休みの話し声から想像すると、関東から来た人たちかな?中国から来た人たちかな?と、以前には無かった昼休みの風景があります。それと、作業服姿の女性従業員も見られるようになり、男女平等の波がこの工場にも来ているのかな!と時代の流れも感じます。

少し気になるのは、いろんな人たちが談笑したり、いろんなスポーツに興じて昼休みを過ごしていますが、それぞれのお国なまりの人たちが、かたまっていることです。

もう一つ気になることがあります。それは、生産職の現場でも事務・技術職の現場でも、先のお国なまり的な傾向が見られることです。今、いろんな職場では、本工の人・別会社に出向して同じ仕事をされている本工の人・派遣の人・請負外注の人などが混在して働いていますが、どうしても、それぞれの会社の利害関係や、同じ仕事を行なっても給料や労働条件が違うことから、職場の中でうまく噛み合わない状況になっているように思われます。

世界有数の工場に数えられているこの播磨工場は、たくさんのお国なまりの人たち・雇われ方の違う人たちなど、いろんな働く人たちによって支えられています。胸を張って言える物づくりを、働く仲間が支え合い、そして、お国なまりが溶け合っている昼休みの風景が、播磨工場の未来を創っていくと思います。

(05.05.20)