花ちゃん: |
Q−1:「科学的社会主義」を学んでなんになるの?
お金が儲かるわけでもないし、仕事が楽になるわけでもないし、豆知識として皆に気楽に話す話題でもないし! |
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太郎さん: |
そう言われたら、そうかもしれないけどね! |
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日本共産党が発行している「月刊学習」という月刊誌に、科学的社会主義を学んだ、ある若者たちのこんな声が載っていたんだ。 ・「学ぶことで物事や人のことを本質的に見ようとする、そのことで自分や人に優しくなれる。私は人に優しくしたいし、自分にも優しくしたいんです。」 ・「私は占いを信じていて、人生が決められているように思えて、希望をもつことができないでいました。でも自分でかえることができることを学び、占いや自分の人生の見方をかえることができました。」 ・「自分の変化に最初に気付いたのは、人に優しくなれる自分がいた、否定しない自分がいたということですね。ありのままにとらえることができたかな、と思いました。自分に対しても嫌いな思いがあったのですが、客観的にみられるようになり、否定するのではなくて自分を肯定できるようになってきた。流されるように生きていくのではなく、自分で学んで、自分で考えて、生きていけるようなそんな生き方が大事かなと思います。一回しかない人生の柱になるのが学ぶことなのかなと思います。」 |
花ちゃん: |
フ〜ン!人に優しくなれるし、自分にも優しくなれる!自分でかえることができる!人生の柱になるのが学ぶ事!か〜ッ! |
太郎さん: |
同じ「月刊学習」のなかで、ある大学教授はこんなことを言っているよ! ・「私たちの日々の悩み−−この社会の生きにくさやおかしさ−−は、いかにもちっぽけなものです。しかし、同時に、そのちっぽけな悩みが新しい社会をつくる原動力なのです。私たちの悩みは、結局その社会のしくみのなかで生み出されたものであり、そういう思いが集まって社会のしくみを変える大きな力が生じるのですから。」 |
花ちゃん: |
ちっぽけな悩みが新しい社会をつくる原動力!か〜ッ |
太郎さん: |
僕の回りにいる人たちは、こうも言っている人もいるよ! ・「生きる力になります。ひとりでそう信じるのではなく、みんなと力をあわせれば実現できる明るい社会が来ます。」 ・「困ったとき、元気がないとき、道に迷いそうになったとき役に立つのが『科学的社会主義』だと思います。いわば北斗星のような存在だと思うのです。」 ・「この世の中には絶対絶命はない。必ずその次がある。社会の発展法則である『科学的社会主義』を学べば、社会の明確な見通しと将来への明るい展望がつかめるので、余計な不安がなくなると思うのです。」 また、こうも言ってる人もいるよ! ・「別に『科学的社会主義』を学ばなくても、ほとんどの人が生きています。確信をつかんだ人にとっては、とても必要なものなんでしょうね」 ・「哲学(世界観)をもつということは、人生の方向付けとなる。正しい哲学があれば、回りの情勢にながされることなく、大局において後悔しない。(日々の反省、教訓は繰り返しながらも)社会(会社)のあり方を客観的に見て、正しい評価をする目が養える。自分の生き方を決める基準をもつことができる。」 |
花ちゃん: |
肯定的な意見が多いけど、「科学的社会主義」を学ばなくてもほとんどの人は生きているとか、確信をつかんだ人にとって必要というのは、共感するところもあるわね! しかし、マルクスさんやエンゲルスさんが残してくれた「科学の目」の確信をつかんでいる人に必要なんではなくて、悩み・苦しんでいる人にとって、必要なものじゃないのかな!そんな気がしてきたわ! |
花ちゃん: |
Q−2:社会主義をつくるという日本共産党の目標が国民、皆の目標になりえるのか? あとで話そうって言っていたわよね!私もそうだけど、皆を見ていると自分のことで精一杯って感じなのよね。こんな状態の人が新しい社会をつくるという目標をもって行動できるようになるとは、思えないわ! |
太郎さん: |
さっき、「ちっぽけな悩みが新しい社会をつくる原動力」という話が出ていたよね! 自分のことで精一杯の人たちは、大なり小なり悩みをかかえて、この状態から抜け出したいと思っているよね!そこで、史的唯物論のところで出てきたマルクスさんの言葉を思い出してほしいんだ。それは、「人間は、つねに、自分が解決しうる課題だけを自分に提起する」という言葉なんだ。 今は、解決方法が見出せないから、モンモンと悩むけど、解決策は必ずあるという唯物論の立場に立てば、必ず展望はひらけるよ! ある人は、こうも言っているよ! ・「互いに意見を出し合って、その中で合意を積み重ねてこそ実現できるのです。」 ・「日本共産党の新しい未来社会への目標は、史的唯物論の立場で社会全体を発展させうる目標であり、日本共産党だからどうという目標ではないと思うのです。ですから、『民主主義』を徹底的に重視し、国民一人ひとりの個の発達を何よりも問題にしているのは、そういう立場からだと思います。」 ・「『科学的社会主義』の未来社会論は、日本共産党の目標というよりは、人類の発展法則を明らかにしているので、明らかに国民みんなのものでしょう。」 また、こうも言っている人もいるよ! ・「目標になりえると思いたいですが、皆の目標にはならないでしょう。より多くの人たちの目標にはなるかも」 ・「日本共産党の未来社会は、国民の苦難を取り除く方向性を示したもの。歴史が進んでいけば、そういう方向になっていく。大衆が意思すれば、歴史がすすむ。」 |
花ちゃん: |
精一杯、生きているから気付かないこと!精一杯、生きているから感じること!強者にはわからないけど、弱者だからこそわかること!我が世の春を謳歌している資本家には見えないで、苦しんでいる労働者には見えること! 皆の目標になるには、長い年月がかかるかもしれないけど、より多くの人たちには見えていることがたくさんあると思うな! 「ちっぽけな悩み」をかかえた、より多くの人たちが「新しい社会をつくる原動力」なのであれば、ひょっとしたら近い将来、日本共産党の目標は、国民の目標になるかもしれないわね! |
花ちゃん: |
Q−3:戦前、命をかけてまで、天皇制反対、侵略戦争反対と言って、たたかえたのは、なぜなの?なにを守ろうとしたの? |
太郎さん: |
「蟹工船」の小説を書いた、日本共産党員の小林多喜二さんは、特別高等警察によって拷問され、命をうばわれたんだ。29歳だったんだ。日本共産党元議長の宮本顕治さんは、25歳で逮捕されたけど、決して節を曲げなかったため、終戦までの12年間、監獄にとじこめられたんだよ!2007年7月に亡くなった宮本さんにたいして、「九条の会」よびかけ人で評論家の加藤周一さんは、「日本人の名誉を救った」と、高く評価したんだ。 多くの日本共産党員は、どんな弾圧にも負けず、困難があっても平和と民主主義のためにたたかいぬいたんだよ!無謀な侵略戦争は敗北する、国民が主人公の世の中が必ずくるという展望と確信を失うことはなかったんだ!この不屈の精神を学びたいと思っているんだよ! そのためにも「科学的社会主義」をしっかり学ぶ必要があると思っているんだ! また、ある人は、こうも言っているよ! ・「社会の法則であることを彼らは知っていました。『万人はひとりのために、ひとりは万人のために』そうマルクスさんとエンゲルスさんは、予想した社会を実現するため、火は消してはならなかったのです。」 ・「『客観的真理の承認』というところが、深いところで理解できていたからだと思います。そうであるなら、『社会の発展法則』がわかってしまった今、歴史の逆流の方向には生きられなかったのだと思います。」 現代の私たちとも、結びつけて、こんなことを言っている人もいるよ! ・「戦前のたたかいは、当時の状況の中でたたかった人しか、わからない気がします。でも、彼らのたたかいのおかげで、今の平和な日本があり、主権在民の憲法があるのは明確です。戦前の人たちが守ろうとしたのは、このような、人間にとって一番大事なもの『国民の命と健康』、そして『民主主義の社会』だったと思います。」 ・「私にはできないことです。歴史は動くのだから、命をかけてまでたたかいたくはないです。理論だけではたたかえないのでは?間違ったことが許せないという強い思いがいるのではないでしょうか。」 ・「自分の生き方が正しいことをつらぬいた、勇気のあるひと。体制側にとりいることは、苦難を強いられている国民を裏切ることになる。自分を裏切ることになる。いずれ社会がかわる、という確信がある。」 |
花ちゃん: |
命をかけてまでって言われると「NO!」よね。でも、「おかしいものは、おかしい!」ということは、言えるかも!たぶん、その時になってみないとわからないけど、今の時代では命を取ろうとは言えないから、「おかしいものはおかしい」って言っちゃお!! それと、ほっといても「歴史は動く」って言った人がいたけど、その通り!でも大きな犠牲をはらって発展を遅らせるのか、犠牲を最小限にして発展をはやめるか!ここを問われている気がするわ! いろんな人が、いろんな経験・知識・思いから「科学的社会主義」について語っているのね!百人いたら百の人間の喜び・悲しみ・悩みがあるわよね!「科学的社会主義」って、その百人の問いかけに応える包容力があるように、今までの話から感じるわ! でも、「科学的社会主義」を知らないでも生きられるし、ほとんどの人は、その言葉自体も知らないわよね。 私も含めて、限られた枠の中で一喜一憂しながら自分の居場所を探しているように思える、たくさんの人の姿! もし、「科学的社会主義」を少しでも知る機会があれば、限られた枠自体に問題あり!って、少しでも気付き、そんな枠は変えて、自分の居場所は自分で創る!というふうになると思うわ!
あれ!私って少し変わった? |
太郎さん: |
さあ、どうだろう? 自分の枠が自分を守ってくれているけど、自分がその枠にいる限り、自分の成長も止めて、変わらないということだと思うな!これは、社会の発展についても同じだと思うよ! マルクスさんは、「フォイエルバッハにかんするテーゼ」(ドイツ・イデオロギーの本の一節)のなかで、「哲学者たちは世界をたださまざまに解釈してきただけである。肝腎(かんじん)なのはそれを変えることである。」と語って、世界を変えるために探究しつづけたんだよ。マルクスさんが27歳の時だよ! |
花ちゃん: |
マルクスさんは、世界を変えるために探究しつづけて、「科学的社会主義」という「科学の目」を私たちに伝えてくれたのね! それと、ひとつ気付いたのは、マルクスさんは世界を変えるために「科学的社会主義」を私たちに伝えたってことは、「科学の目」だけを身に付けただけじゃダメで、「世界を変える」っていう気持ちをもち行動することで、はじめて、「科学的社会主義」を自分のものにしたってことになるわよね! |
太郎さん: |
なるほど!花ちゃん、ありがとう!僕自身、今まで、「なるほど」って言えない所があったけど、それがなにかがわかったよ! 「世界を変える」気持ち、つまり「変革の精神」と「科学の目」で、今、私たちが生きている世界のなかで、人に言われるのではなく、自らが気付いて行動した時、「科学的社会主義」が自分のものになり、たくさんの人たちと力を合わせて、新しい社会への展望を見い出せるってことなんだね!! やっぱり、花ちゃんは、百人力だ!! |
花ちゃん: |
チョット、自分で今日の話を、もう一度振り返って見ようかな!!
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END |