映画「標的の村」を観て

読者の方から「映画『標的の村』を観て」という投稿がありましたので紹介します。


 9月7日(土)封切りのドキュメンタリー映画「標的の村」を神戸アートビレッジセンターで観ました。
 当日が封切り日にもかかわらず、満席に近い盛況でした。
 以前に沖縄辺野古での普天間基地移転に対する反対運動を映像化した「海にすわる」を企画編集した琉球朝日放送の三上智恵さん監督の作品です。
 自然の宝庫である、やんばる(沖縄北部)に位置する東村高江地区の米軍ヘリパッド設置計画に対する反対運動を主題としたドキュメンタリー映画です。
 私は、この映画でベトナム戦争時に、米軍は沖縄に擬似ベトナム村を設置し、高江地区の住民を戦後の窮乏の中で、食物を餌に、家族共々エキストラとして、ベトナム人に扮することを強要させて、演習を繰り返していたことを初めて知りました。
 "ベトナム村"と呼ばれています。
 さらにその時の演習に参加した米軍兵が、ベトナムに派遣されていないにもかかわらず帰国後、枯葉剤の後遺症に悩まされている事実がインタビューで明らかになります。
 沖縄で枯葉剤が使用されていたことに衝撃を覚えました。
 高江地区の住民は、過去に擬似ベトナム人として標的となり、さらに今、ヘリコプター・オスプレイの標的になっています。
 それに抗して沖縄では、過去に座り込み闘争で勝ち取ってきた貴重な歴史・経験があります。
 祖父母、父母、息子・娘3世代にわたり、経験し、勝ち取ってきた輝かしい、座り込み闘争が今、自民党憲法改悪案で押し潰されようとしています。
 沖縄の運動と連動し力を結集して、この動きを押し返そうではありませんか。
 「標的の村」は好評につき10月12日(土)〜14日(月) 神戸アートビレッジセンターで、18時40分からアンコール上映が行われます。この機会に是非観てください。

Y.H記


(13.09.21)